Tech Blog
  • HOME
  • Blog
  • 非同期HTTP音声認識APIで感情分析が使えるようになりました

非同期HTTP音声認識APIで感情分析が使えるようになりました

公開日:2022.07.04 最終更新日:2024.09.18

s-yamamoto山本真也

API開発チーム責任者の山本です。

AmiVoice APIの非同期HTTP音声認識APIで、感情解析機能がオプションとして利用できるようになりました。感情解析機能は弊社のコンタクトセンターソリューションのAmiVoice® Communication Suiteでも標準搭載しており好評をいただいております。

AmiVoice APIで提供するのは、ESジャパン社が提供しているESAS (Emotional Signature Analysis Solution)です。ESASは、イスラエルのNemesysco社が提供する最新の感情解析エンジン『LVA7』をベースに、ESジャパン社が自社コールセンターで運用実績を積んで、日本で活用しやすいように結果パラメータをチューニングした感情解析エンジンです。

ESASの特徴はテキストではなく音声から感情を解析することです。以下のようなユースケースで実際に使われています。

コールセンター

  • 従業員の業務ストレスの可視化による離職前のサポート
  • お客様購買意欲、意思決定の度合いの可視化

HRM・人事採用

  • オンライン面接におけるパーソナリティ診断
  • 感情タイプの分類によるジョブマッチング

その他

  • ロボティクス、教育、ゲームなど

感情解析の結果として、約2秒に1回程度の割合で20個の感情パラメータが得られます。感情パラメータは例えば、ネガティブな感情として、ストレス困惑攻撃的憤り、などが、ポジティブな感情として、喜び情熱興奮、などがあります。詳細はマニュアルの感情パラメータの値域と値の傾向の表を参照してください。

まずは感情パラメータの時間推移を可視化したり、ある程度の期間データを収集して、感情パラメータの平均やばらつき、値が通常よりも高い、低いと判断できるようにしながら、現実に起こる現象との関連を見つけていただければ、上に挙げたユースケース以外でも様々な活用ができるのではないかと考えています。ぜひ、試しに使ってみてください。アプリケーションに新たな価値を追加するお役にたてれば幸いです。

感情解析を使う方法、得られる結果の詳細については、AmiVoice APIマニュアルの感情解析を参照してください。

今後

現在のところ、感情解析は、非同期HTTP音声認識APIのオプションとしてのみ利用できます。今後、同期HTTP音声認識APIや、WebSocket APIでも使えるように対応していく予定です。

この記事を書いた人

  • s-yamamoto

    山本真也

    ACPプラットフォームビジネスの責任者で、APIの開発チームの責任者も兼務しています。テックブログでは開発チームの立場で書きます。

APIを無料で利用開始