非同期HTTP音声認識APIで感情分析が使えるようになりました
山本真也
API開発チーム責任者の山本です。
AmiVoice APIの非同期HTTP音声認識APIで、感情解析機能がオプションとして利用できるようになりました。感情解析機能は弊社のコンタクトセンターソリューションのAmiVoice® Communication Suiteでも標準搭載しており好評をいただいております。
AmiVoice APIで提供するのは、ESジャパン社が提供しているESAS (Emotional Signature Analysis Solution)です。ESASは、イスラエルのNemesysco社が提供する最新の感情解析エンジン『LVA7』をベースに、ESジャパン社が自社コールセンターで運用実績を積んで、日本で活用しやすいように結果パラメータをチューニングした感情解析エンジンです。
ESASの特徴はテキストではなく音声から感情を解析することです。以下のようなユースケースで実際に使われています。
コールセンター
- 従業員の業務ストレスの可視化による離職前のサポート
- お客様購買意欲、意思決定の度合いの可視化
HRM・人事採用
- オンライン面接におけるパーソナリティ診断
- 感情タイプの分類によるジョブマッチング
その他
- ロボティクス、教育、ゲームなど
感情解析の結果として、約2秒に1回程度の割合で20個の感情パラメータが得られます。感情パラメータは例えば、ネガティブな感情として、ストレス、困惑、攻撃的憤り、などが、ポジティブな感情として、喜び、情熱、興奮、などがあります。詳細はマニュアルの感情パラメータの値域と値の傾向の表を参照してください。
まずは感情パラメータの時間推移を可視化したり、ある程度の期間データを収集して、感情パラメータの平均やばらつき、値が通常よりも高い、低いと判断できるようにしながら、現実に起こる現象との関連を見つけていただければ、上に挙げたユースケース以外でも様々な活用ができるのではないかと考えています。ぜひ、試しに使ってみてください。アプリケーションに新たな価値を追加するお役にたてれば幸いです。
感情解析を使う方法、得られる結果の詳細については、AmiVoice APIマニュアルの感情解析を参照してください。
今後
現在のところ、感情解析は、非同期HTTP音声認識APIのオプションとしてのみ利用できます。今後、同期HTTP音声認識APIや、WebSocket APIでも使えるように対応していく予定です。
この記事を書いた人
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山本真也
ACPプラットフォームビジネスの責任者で、APIの開発チームの責任者も兼務しています。テックブログでは開発チームの立場で書きます。