工場などの点検・記録作業等において、音声でデータ入力を行うことができる「Working Voice」を提供する株式会社テクノプロ様。音声を使うことになった背景等、製品開発の経緯やAmiVoice SDKを採用した理由をシステムソリューション事業部 マネージャーの須田 勇様に伺いました。
課題・背景
工場の点検・検査で紙にメモを取る非効率さが課題に
工場などの現場作業では手袋を着用しているため、キーボード入力が難しいという現状があります。
そのため、例えば点検や計測などの品質管理業務においては、手袋のまま紙に書き留め、後で事務所でデータの入力を行うということになります。
この方法だと、メモを取る、後でデータを入力するという2度手間になるうえ、手書きの際の誤記入やデータ入力時のタイプミスによりデータの信頼性にも課題がありました。
このような「作業効率の悪さ」と「データ信頼性の確保」の両方を解決するため、音声を使った入力システム「Working Voice」を開発するに至りました。
導入の決め手
英数字や単語の認識率の高さと騒音下における可用性
品質管理業務では主に検査時の数値や品番等を入力します。そのため、英数字や単語の認識精度が高い AmiVoice SDK を採用しました。
また、工場は騒音があって音声認識には厳しい環境ではあるのですが、アドバンスト・メディアで提供しているAmiVoice Front WT01というマイクを併用することで、騒音下であってもちゃんと認識することも大きな魅力でした。
認識してほしい単語の登録を行うのに、表記に対してひらがなで読みを振っていくだけで簡単に登録ができるようになっているのも、大きなポイントの一つです。
開発時に苦労した点とその解決法
実装は導入時の技術講習会も受講していたので特に問題なくできました。
ただ、静音下では上手く音声を認識するものの騒音を次第に大きくしていくと認識率が低下する点が課題となりました。
チューニング方法などの対策がなかなか分からず苦慮していたのですが、アドバンスト・メディアに支援を依頼して解決することができました。
導入の効果
記録業務だけでなく業務プロセス全体の生産性が高まる
点検や測定の作業時は、測定の都度作業の手を止めて手書きで記録していたのが、作業を止めることなく音声で入力できるようになり業務効率が大幅に向上しました。
また、手書きのメモを後でデータ化するという工程もなくなって、音声から即座にデータ化ができることで入力ミスも減り、その後の帳票作成や基幹システムへのデータ連携など業務プロセス全体の生産性が高まりました。
サービス概要
「Working Voice」ではお客様のニーズに合わせて、個別開発・音声入力パッケージ・Excel音声入力など様々なラインナップを提供しています。また、現在お使いのシステムに音声入力を容易に組み込むことも可能です。特に製造業の現場作業に対する業務機能が充実しているので、現場作業の効率化やデータ精度の向上に貢献します。
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【製品お問い合わせ先】ssjigyo-sam-it@technopro.com
社名 | 株式会社テクノプロ |
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事業内容 | ビジネスアプリケーション、運用、クラウド技術における開発など |
URL | https://www.technopro.com/it/ |