ニュース
  • HOME
  • ニュース
  • 【AmiVoice API】非同期HTTPインタフェースのログ保存しない設定でジョブ作成ができない【復旧済み】(2025-07-01 16:07更新)

【AmiVoice API】非同期HTTPインタフェースのログ保存しない設定でジョブ作成ができない【復旧済み】(2025-07-01 16:07更新)

2025.07.01 障害情報

(2025-07-01 16:07更新)
平素は弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。

2025年6月30日、AmiVoice APIの非同期HTTPインタフェースにおいて、一部の音声認識リクエストが認証エラーで失敗する障害が発生いたしました。お客様には多大なご迷惑をおかけしましたことを、心より深くお詫び申し上げます。

本障害は2025年7月1日(火)2:53に復旧作業が完了し、現在は正常に動作しております。
障害の詳細な原因と経緯、今後の対策について、以下の通りご報告いたします。

1. 障害の概要

  • 発生日時: 2025年6月30日(月)18:20頃 ~ 7月1日(火)2:53頃
  • 対象サービス: AmiVoice API 非同期HTTPインタフェース

現象: 上記時間帯において、「ログを保存しない(loggingOptOut=True)」設定で送信された音声認識のジョブ作成リクエストが全て失敗し、HTTPステータスコード401(認証失敗)が返される状態でした。

2. 経緯

時刻説明
2025-06-30 18:20マイページのリニューアル作業に伴い、認証情報データベースを更新。
2025-06-30 20:26ご利用者様からのお問い合わせを受け、調査を開始。
2025-07-01 02:53復旧作業を完了し、サービスの正常動作を確認。
2025-07-01 03:22弊社サイトにて障害の第一報を報告。

3. 原因

今回の障害は認証データベースの仕様変更非同期HTTPインタフェースを処理するサーバーのバージョンが古く新しい仕様に対応していなかったこととが意図せず重なったことに起因します。

技術的背景

  1. 認証データベースの仕様変更
    以前の弊社システムでは、エンジンの利用許諾をログ保存の有無との組み合わせで管理しており、1つのエンジンに対し2つの認証情報が存在していました。その後のサーバーアップデートにより、ログの有無を問わず単一の認証情報で両方のリクエストを処理できるよう仕様が変更されていました。
  2. 今回の事象
  • 同期HTTPインタフェースとWebSocketインタフェースのサーバーは定期的に更新され、上記の新しい仕様に対応済みでした。しかし、非同期HTTPインタフェースのサーバーはいくつかの理由で旧バージョンのまま稼働しており、このサーバーは「ログ無し」リクエストに対して、旧来の認証情報を必須とする状態でした。
  • 6月30日のマイページリニューアル作業において、システム全体の「APPKEY無効化」対応の一環で認証データベースを更新しました。その際、現在では冗長と考えられていた旧来の認証情報を、クリーンアップ目的でデータベースから削除しました。
  • この変更が、更新されていなかった旧バージョンの非同期サーバーに適用された結果、同サーバーは「ログ無し」リクエストの認証情報をデータベース内で見つけられず、認証エラー(HTTP 401)を返す状態となりました。

障害検知および報告の遅延について

障害の検知と速報が遅れました原因は、以下の通りです。

  • 発生状況と体制: 障害が夜間の営業時間外に発生し、迅速に対応できる人員が限られておりました。加えて当時、別のシステム(マイページ)のリニューアル作業も難航していたため、これらの要因が重なり、本障害への初動が遅れてしまいました。
  • 監視システムの特性: 本障害で発生したエラーはHTTP 401(クライアントエラー)であり、サーバーダウン等を知らせるアラートの対象外でした。クライアントエラーの監視強化については対策を検討中でしたが、本件発生までに実施が至っておらず、システムによる自動検知ができませんでした。

4. 実施した対応

応急処置

障害の原因となった認証データベースに、削除されていた旧来の認証情報を再度追加しました。これにより、旧バージョンのサーバーでも正常にリクエストを処理できる状態に復旧いたしました。

恒久対策

今回の事態を厳粛に受け止め、二度と同様の問題を発生させないため、以下の恒久対策を計画し、実行してまいります。

  1. 全サーバーのバージョン統一:
    障害の原因となった旧バージョンの非同期処理用サーバーを、速やかに新バージョンのものへ更新・統一します。これにより、コンポーネント間の意図しない非互換性を解消します。
  2. 監視体制の強化と高度化:
    サーバーエラーだけでなく、クライアントエラー(4xx番台)についても発生率の急増や異常なパターンを検知する監視アラートを新たに導入します。これにより、予期せぬ挙動を早期に発見できる体制を構築します。

この度は、お客様の事業に多大な影響をおよぼしましたことを、重ねて深くお詫び申し上げます。
全社を挙げて再発防止に努め、システムの安定性および信頼性の向上に一層取り組んでまいりますので、今後とも弊社サービスをご愛顧賜りますよう、何卒お願い申し上げます。


変更前の記事は以下のとおりです。
(2025-07-01 3:22 AM 公開)

2025年6月30日に非同期HTTPインタフェースでログ保存をしない設定の音声認識リクエストが認証エラーで失敗する障害が発生しておりました。現在は正常に動作しております。

◆影響範囲
障害発生期間: 2025年6月30日(月)18:20頃 〜 7月1日(火)2:53頃
対象サービス: 非同期HTTPインタフェース
条件: 「ログを保存しない」設定で行われたリクエスト

2025年7月1日(火)2:53に復旧作業が完了し、現在は正常に動作しております。

◆現象
上記時間帯に送信された非同期HTTPインタフェースのログ保存なしリクエストがすべて失敗し、HTTPステータスコード401 (認証失敗) を返しておりました。

原因と対策
詳細な原因と今後の恒久対策につきましては、現在調査を進めております。判明次第、改めてご報告いたします。

本件に関するご不明な点がございましたら、お手数ですが弊社サポートまでお問い合わせください。

再発防止に努め、より一層の品質向上に取り組んでまいりますので、今後とも弊社サービスを何卒よろしくお願い申し上げます。

APIを無料で利用開始