導入事例

AmiVoice API

三菱電機デジタルイノベーション株式会社様

患者との会話をテキスト変換し生成AIと連携。医療用語の高い認識精度に高評価

政府が掲げる医療DXの一環である電子処方箋の開始、マイナンバーカードの保険証利用義務化とあわせて、医療情報の電子化基盤の整備が進んでいます。
これを踏まえ三菱電機デジタルイノベーション株式会社様では、患者のさまざまな医療データを集約して薬局や地域で共有・活用できる調剤薬局向けの次世代コミュニケーションサービス「AnyCOMPASS」の提供を行っています。同サービス上にある「AIアシスタント」機能は、AmiVoiceの音声認識を使って生成AIと連携し服薬指導、薬歴作成を支援しています。医療用語の認識、リアルタイム性が必要な現場でAmiVoice APIを採用した背景と効果を伺いました。

課題・背景

医療業界向けサービスの開発で
リアルタイム性とセキュリティが課題に

「AnyCOMPASS」にある「AIアシスタント」は患者と薬剤師の会話を音声認識でテキスト化し、生成AIを活用して服薬指導、薬歴作成を支援する機能です。そのため、患者と薬剤師の会話を正確かつ、リアルタイムに取得し薬歴に反映する必要があります。
また、医療情報を扱うサービスのためセキュリティの担保が必須であり、限定したURLの開示及び、セキュアなプロトコルでの暗号化通信が必要という条件もあります。しかしながら、2024年の展示会出展の時点で開発していたデモプログラムではフリーで使える音声認識APIで実装しておりセキュリティ面では課題がありました。

セキュアかつリアルタイム性を実現できるサービスがなく悩んでいたところ、当社オンプレミスの調剤薬局向けパッケージであるMelphinでAmiVoiceの医療向けパッケージ製品を利用していることから、開発向けの音声認識API「AmiVoiceAPI」の存在を知りました。AmiVoice APIであれば、当社の必要とするリアルタイム性とセキュリティの確保ができること、また、日本語における医療業界専門用語の認識率が非常に高い「医療エンジン」があること、API方式で当社サービスへの連携が簡単に実装できることから採用に至りました。

導入の効果

医療用語の認識にすぐれ、薬剤師から高評価

AmiVoiceの日本語の音声認識は長年自社で研究されている背景もあり、非常に高い精度でテキスト変換されています。特に「医療エンジン」による医療用語の音声認識精度の高さは優れており、聞き間違い、漏れの許されない患者との会話内容を正確にテキストに変換し、リアルタイムに画面で内容を表示することができます。音声認識結果の精度が高いため、連携する生成AIによる薬歴自動生成の精度も高くなりサービスを利用する薬剤師から非常に高い評価をいただいております。
また、AmiVoiceAPIの管理画面にて薬局ごとに利用時間及び課金金額が把握できるため、当社から薬局への請求金額の計算もスピーディにできる点もメリットと感じています。

今後の展望

生成AIを活用し、薬剤師業務を
さらに支援できるサービスを開発

AnyCOMPASSとしては、今後も生成AIを活用したサービスを強化していく予定です。
2025年度はAIエージェント、マルチモーダル対応など生成AIの目覚ましい発展に追従し、薬剤師業務をさらに支援できるサービスを開発していきます。マルチモーダルの一環として音声も重要な要素になるため、今後もAmiVoice APIの進化に期待しています。

※AnyCOMPASS®、AnyCOMPASSロゴは三菱電機デジタルイノベーション株式会社の登録商標です。
※Melphinは三菱電機デジタルイノベーション株式会社の登録商標です。

サービス概要

AnyCOMPASSはクラウド基盤で提供する調剤薬局向けの次世代コミュニケーションサービスで電子薬歴サービスを2023年から展開をしており、今後、在庫管理、レセコンなど他のサービスへの拡張を予定しています。この基盤上に2025年1月から生成AIを活用した薬局支援サービスとして、AIアシスタントをリリースしました。AIアシスタントは服薬指導、薬歴作成の業務を生成AIを活用して支援するサービスとなっており、薬剤師に対し新たなカスタマエクスペリエンス(CX)を提供します。

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社名 三菱電機デジタルイノベーション株式会社
事業内容 情報システムの企画設計・開発・製作・販売、ソリューションの提供
URL https://www.mdsol.co.jp/
APIを無料で利用開始